韓国ソウルで「中国は出ていけ」デモ拡大日本が羨ましい理由

【日付】
2025年11月29日

【ソース】
Yahoo!ニュース（FNNプライムオンライン）はこちら

１．ニュース要約

韓国・ソウルの繁華街で、中国人観光客の増加に反対する“反中国デモ”が頻発している。
きっかけは、2025年9月末に導入された「中国の団体観光客向けビザ免除政策」。これにより中国人観光客が急増し、地元住民の不満が高まっている。
デモでは「チャイナ・アウト（中国は出ていけ）」というシュプレヒコールが上がり、参加者からは「日本がうらやましい」「高市首相はよくやっている」といった声も出ている。
一方で、台湾からの観光客は「台湾から来ました」と書かれたバッジをつけ、韓国人に「中国本土の観光客ではない」と伝えようとしている。

中国団体客へのビザ免除で観光客が急増。
その“急な変化”が、騒音・ゴミ・マナー・治安不安など、生活レベルのストレスとなって市民の不満を溜め込み、反中国デモという形で表に出ている。

デモ参加者からは、日本の対応について
「中国に対してまだマシに見える」「高市首相はよくやっている」
といった評価も出ている。
中国に対して一定の距離を取ろうとする日本政府の姿勢が、韓国の一部市民から“羨ましい”と映っている構図がある。

台湾客が「台湾から来ました」バッジをつけるなど、
東アジアの政治的対立（中国 vs 台湾、日本、韓国）が、
観光・日常の現場にまで影響しているのが今回の特徴。

このニュースで象徴的なのは、

という「観光政策のツケ」が、市民レベルで一気に表に出ている点だと言える。

観光客そのものが悪いわけではなく、
すべての中国人がマナー違反をしているわけでもない。
それでもここまで反発が大きくなるのは、

こういった要素が長年積み重なってきた結果と考えられる。

「日本がうらやましい」という声が出てくる背景には、

といった“相対的なイメージ”もありそうだ。

観光収入を優先するあまり、地元住民を犠牲にする政策は長続きしない。
「ルールを守る人が損をして、ルールを破る人が得をする」状態は、どこの国でも必ず反発を生む。

本来、矛先を向けるべきなのは、

であって、「中国人」という括りで一括りにヘイトを広げてしまうと、
ルールを守っている人まで巻き込んでしまう危険がある。

日本もインバウンドを増やしているが、

こういった“当たり前のこと”をやらないと、
韓国と同じような怒りが日本国内でも一気に噴き出す可能性がある。

・観光客を受け入れること自体は悪いことではない。
・しかし「地元の暮らし」と「国としての姿勢」がブレた瞬間、
不満は“外国人叩き”という形で表に出やすくなる。

今回の韓国のニュースは、
「もし日本が同じ道をたどったらどうなるか」という、一つの“未来予告”のようにも見える。

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